かずき

キャスト・アウェイのかずきのネタバレレビュー・内容・結末

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

2017.2.5 DVDにて鑑賞。

傷だらけになりながら、絶望に打ちひしがれながら、孤独な野生児としてチャックは生き続けようとする。心の支えは恋人の写真と、"友人" ウィルソン。
一度は負けた波に再び立ち向かい、島を脱出した時の複雑な表情。ウィルソンとのつらい別れを経て、櫂を海に捨てる時の諦めの表情。無人島でのサバイバルは個人的には好きな設定ではないが、トム・ハンクスの演技によってみせられる。
島から生還したチャックは、簡単に得られる水や火や明かり、身の詰まった蟹の脚、そんな豊かさを取り戻す。しかし4年の歳月は、チャックから最も得難く、大切なものを奪ってしまったのである。
島で自らの死すら選べなかった彼にとって、ラストシーンの十字路は救いとなりえるのだろうか。
かずき

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