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キャスト・アウェイのnoaのレビュー・感想・評価

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)
4.0
「ウィルソ〜〜〜〜〜〜ン!!!!」

一秒たりとも時間を無駄にしない人間が時計も止まった無人島でどう生き抜きぬくのか、自分の生活が如何に文明に頼って生きているのか分かる。ただ、窮地に陥った時、一筋の光となる寄り添う相手がいれば少しずつ状況は変化してくれるのかなと思える。

それが、ウィルソン。(ボール)

通常は感動シーン、ウィルソンとの友情に涙すると思うのだが、もうウィルソン愛が強くて、それが面白くて面白くて…苛ついて投げたボールが火の神となり、それがいつしか友情に変わっていき、ウィルソンの危機には自分の血で魂を蘇らせてあげるなんともウィルソン想いなチャック。これは見所。見所多い。

そしてこの映画、殆どがトムハンクスの一人芝居で成り立っている。凄過ぎる。

けれど、何年も社会から隔離された世界で生きていてようやく戻ったとしても婚約者との時間は止まっているわけではなくて、奇跡の生還をしても苦しむことは無くなったわけではない、完全なハッピーエンドではないところが現実であり更に辛い。現実社会は試練の連続である。しかし「息をし続けるんだ。明日も太陽が昇り、潮が何か運んでくるのだから。」
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