今年9月にTwitterで謎のトレンド入りをしてから、私の生涯ワースト映画である本作の記憶が蘇ってしまいまして。やっとこさ、当時劇場で観てから10年ぶりに見返す事が出来たので、もうこの際全部ぶちまけてしまおうかと。
もう本当に、アニメとしても映画としてもダメダメ!とても劇場で流していい代物ではありません!
まず、この映画、上映時間80分のうち20分が既存のWebアニメの使い回しです。それも本編の間に突如何回も挟まれる為その度に本編が中断されて死ぬ程テンポが悪い。勿論本編との関連なんて無い適当に選ばれた話。最初から80分もの長尺で作れないからって使い回しが許されるわけがありません。
作画について。敵の宇宙人であるピクト星人のキャラデザが酷すぎる。何ですか子供の落書きレベルの全身白タイツのっぺら坊は!これまで世に出てきたアニメの中で一番やる気の無いキャラデザだと思います。
そんなピクト星人が大群でスクリーンいっぱいに映される様は完全に事故。
更にはこのピクト星人が放つ光線に当たると街でも戦車でも人でもなんでも真っ白になってしまうという設定。世界遺産が真っ白でグニャグニャの線になった光景を劇場で見せられた当時を思い出すだけで寒気がしてきます。
特に、中盤になってから枢軸&連合の8人がピクト星人のUFOに潜入する展開になるんですが、まさかのピクト星人の着ぐるみを着て潜入するという、メインキャラですら作画労力を減らしたい魂胆が見え見えの展開。UFOの見た目も内側も真っ白で、UFOに潜入しているシーンは背景がずっと真っ白。
このように、製作スタッフが作画的負担を減らす事しか考えられてないピクト星人の設定は手抜きの一言では済ませられないレベルです。
キャラの扱い。メインとなる枢軸&連合の8人以外の国の出番は殆どありません。10秒もしない内にピクト星人に攻撃されて真っ白、ハイ出番終わりなんてザラ。
特に扱いが酷いと思ったのはプロイセンとアイスランド。前者は銀幕宣伝大使としてメインテーマを歌い、後者はアニメ初登場として公開前に大々的に宣伝しておきながら、実際は本編とは関係無い取ってつけたような僅か1分程度のシーンにしか登場しないという予告詐欺でした。
ストーリーなんて無いに等しいしグダグダ。宇宙人の襲来から世界中が力を合わせて戦うという面白くできそうな要素がありながら、製作側にやる気が無い為本当につまらない。
更に酷いのは前述のプロイセン達の予告詐欺含むプロモーションの仕方。なんと公開までにロクにあらすじの詳細を発表せずに前売り等の宣伝ばかりをしていた点。私の記憶が確かなら、公開日になって初めて公式サイトに映画のあらすじが掲載されていたと思います。(雑誌やイベント等はチェックし切れていないのでそこで明かされていたかもしれませんが…)普通映画で1番に宣伝すべきはストーリーだろ。勿論Webアニメの使い回しがある事も伏せられたまま公開…。
そもそもヘタリアは1話5分のショートアニメで、映画化という企画自体に無理がありました。(映画化発表当時も、期待よりも不安の思いが強かった)
映画化しても作画やストーリーのクオリティに最初から期待なんてしていませんでしたが、こんな黒歴史になる出来なら、最初から映画化しないでほしかったです。ヘタリア人気絶頂期に、金儲けの事しか考えずに適当に映画化されたようで怒りがこみ上げてきます。
まだまだ語りたい事は山程ありますが、とにかく作画、構成、脚本、宣伝等全ての要素において最悪。やる気を感じず、ファンを舐めているような公式の態度が作品全体に滲み出ている生涯ワースト級の映画です。