日常の中に突然訪れる恐怖を描いた家宅侵入ホラー。
リアリティを追求したとのことをメイキングで監督は語っていたが、あまりにも無能な登場人物に首を傾げる展開で興醒め。
銃を持っているというアドバンテージがあり、その設定をどう活かすのかと興味深く見ていたら…そりゃないでしょ…もしかして『ファニーゲーム』のナイフみたいなことがしたかったのかもしれないけど、いやまさかそんなことないか…
銃を持って籠城している人間に対して、斧や刃物のみで襲う犯人側もリアリティが無さすぎ。米国では約4割が銃を所持しているそうで、あんな襲い方してて相手が銃持ってたらすぐ返り討ちに合うでしょ。一度訪ねてることから相手がどんな人間か確認してるみたいだけど、見た目だけで「銃持ってなさそうだし、やれそう」みたいな判断してるってこと？そんなバカな…携帯にしても充電切れてる、車に置き忘れるって犯人側のご都合主義すぎる…
わざわざ煙突塞いで火災報知器鳴らして侵入とかそんな面倒くさいことする？っていうか煙突塞がってまた開いたら明らかに外から誰かが悪意を持って何かをしようとしていることは絶対分かる。その段階では電話線も切られてないんだから、普通なら通報するでしょ。リアリティを追求した割にそういう実際ならあり得ない展開、詰めの甘さが多すぎる。
スラッシャー映画やスプラッター映画として娯楽的に突き抜けた映画ならそんな細かいことはどうでもいいんだけど、そんなサービスシーンは無し。あくまでリアルを追求した映画というなら非常に中途半端で残念。
冒頭のパニック状態の少年の通報はラストの少年達とは別人ってこと？ラストの少年達はやたら落ち着いてるから冒頭とは繋がらない…なんでそんなに雑に作るかな…何か意図があるんだろうか。
リヴ・タイラーのファンなら楽しめるのかもしれないけど、そうじゃないならキツい…
