たけのこ

プリティ・ウーマンのたけのこのレビュー・感想・評価

プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)
3.8
わたし、「ノッティングヒルの恋人」と勘違いしてたかも。
これは見たことなかったです。
あの軽妙で一度聴いたら耳から離れない主題歌の力もありますもんね。

で、これ。
成金の男が夜出会ったのは抜群にかわいい女の子。金の力でぶいぶい言わせて最終的に押し切るお話。--とかいうと元も子もありませんが、はずれてはいません(笑

これが現代だったら、もっと女としての尊厳がーー!とか自立した生き方がーー!!とかそういう説明なしには終われなかったと思います。今作はまあ一昔前ですし、金の力と押しの強さ一本でのりきってしまいますね。時代です。

そんな話ばかりしていると楽しくなかったかのようにも聞こえますが、実際にはちゃんと楽しかったです。強引にお金持ちに迫られるのは永遠の女子の夢ではありますし。ジュリア・ロバーツはまーー美人だし。シックなドレスで登場したときには息をのみました。お美しい。

リチャード・ギアだってさすがにいい男だし、今作においては基本的になんの穴もない徹頭徹尾いい金持ちなんですよねー。それはね、もう惚れない方がおかしい。

ああそうそう。マイフェアレディと比べると、「いいもの買って与えた」みたいな側面が大きく感じるんです。マイフェアレディのほうがちゃんと教育とかしつけをして、いい女に仕立て上げたっていう印象がある。
こっちは、食事のマナーをちょっと教えてもらったシーンがあるくらい。多分編集でカットされちゃったんじゃないかと思うんだけど、そこが少ないから、「金をだして押し切った」感が出ちゃったんじゃないかと。

まあだからダメってわけじゃなかったのは時代が証明しているよね。