狂王キシリトールヴィヒ2世

白い恐怖の狂王キシリトールヴィヒ2世のレビュー・感想・評価

白い恐怖(1945年製作の映画)
4.5
ドラ1ルーキーは実は記憶喪失でしたってなんかげんなり展開だなと思ったけど最終的には見どころありすぎて好き。なんか騎士団長殺しで記憶喪失がうんぬんのくだりで名前出てた気もするって思い出して引っ張り出したらヒッチコックの中では二流とか言われててうけた。これはツンデレのメタファー。たぶんミステリー好きは記憶喪失とか語るに落ちるとか大嫌いなんだろうし全編脳内お花畑でしかないけどヒッチコックの映像表現のおもちゃ箱的側面はかなり良い。グレゴリーペックの顔に落ちる影とイングリッドバーグマンの寝顔の切り返しの甘いものとしょっぱいものを交互に食べさせる的な編集めちゃ良い。何回かあるグレゴリーペックが怖いシーンはかなり怖い。ダリといえば歪んだ時計とかだけど夢の中で何かが歪んでたことって記憶にない。一流の映画監督曰く銃が出てきたらすぐに発砲されないといけないらしいからそこも二流。正直急にはじまった二流FPS大好き。周りが別れを惜しんでキスしてる中でキスをした主人公たちが2人とも列車に乗ることに駅員がめちゃくちゃ驚くとかいうしょうもなさすぎるくだり好きすぎる。あとホテル専属の探偵が探偵史上稀に見る気のいいやつでちょい役ながら大好き。