白い恐怖の作品情報・感想・評価

「白い恐怖」に投稿された感想・評価

手に持ったカミソリより上を映さない構図を横にずらすと、明らかに異を放つ中心を貫いた書斎。それに牛乳や銃を覗くなど、終盤はカメラが変態的である。スリル増す。
Mat

Matの感想・評価

4.0
初ヒッチコック
イングリッド・バーグマンは綺麗だしグレゴリー・ペックはめちゃくちゃかっこいい!美男美女ってこういうののこと言うんですね・・・

白に線入ったもの見て発作起こしちゃうわ素性知れないわみたいな人のためによくここまで頑張れるな・・・愛の力かしら・・・ディズニーみたいな恋の落ち方だけど・・・

サルバドール・ダリの夢のデザインは夢中になって見てしまった・・・
はい!お待ちかねのダリです!どうぞご覧下さい!!って勢いのダリ色満載。
圧巻すぎるし本当に不思議。大好きなシーンです。とっても綺麗だった。
あれです。熱出た時に見る夢。
女性精神科医(イングリット・バーグマン)の勤める病院に新しくやって来た所長(グレゴリー・ペック)。
その新任の所長がどこか病的に怪しい。

目一杯怪しいのに二人はスポンジに水が染み込むように急速に恋仲になっていき「私がきっと治してあげるわ」になってしまいます。
いくら美男美女だからって話の展開に許される範囲というものがあります。
この話の場合はどうみても不自然。笑

バーグマンの名誉の為(?)に脚本をよくみてみると、新任の所長が来るまで彼女の勤める病院にはオジサン医師しか居なくて仕事漬けの毎日だったのが伏線でしょうか?笑
AiSanada

AiSanadaの感想・評価

3.5
要所要所の撮り方が工夫に満ちていてやはり感心しました。撮り方だけではなく、精神分析もあの時代にあそこまで分析できるとは...ヒッチコックは天才ですね。今観てもたくさんの映画監督が憧れる作品だと思いました。
ヒッチコックに、バーグマンに、ペックに、物語に、画面に魅了される。『第三逃亡者』のように介護ものでもある。ただし、無味乾燥と評されことがあり、無味とまでは思わない美しい映画だ。アンナカリーナ時代のゴダールを思わせる
夢はどこまで現実を反映するのだろうか。さすがに犯人突き止めるまでは出来なさそうだけど、映画としては面白かった。
JAmmyWAng

JAmmyWAngの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

精神分析によるアプローチがサスペンスとしての展開と結託しているワケだけれども、リビドーや欲求的な解釈の介在しない夢分析の方法も、また対話というスタイルも、それらはフロイト的な内容のものではないと思われるし、そもそも精神分析ってこういう事でしたっけ?という疑問はあるけどまあ面白い。そうした精神分析的アプローチの担い手は、主人公コンスタンスとブルロフ教授の二人がメインになるんだけど、それぞれの患者(=J.B.)に対する姿勢の差異がしっかり映像で語られているのだから流石である。

ブルロフ教授は、座っているJ.B.の背後に立って対話を始めていて、それぞれの目線の位置関係には高低の差があるワケで、この差はある種の権威的な主従関係を連想させる。その後目線の高低は是正されていくんだけど、それでもお互いの視線が合わない状態を経て、そしてようやく二人は顔を見合わせるのである。というかこの教授はフツーに"I'm going to be your father image. I want you to look on me like your father."と言っているんだニャン。

一方のコンスタンスは、J.Bに対して精神分析的な対話を実行する際、初めからその目線は同じ高さであるか、あるいはむしろ彼よりも低い位置に置かれていて、二人の視線はバッチリと絡み合っているのである。向かい合う二人がカットバックされる場合も、それぞれがほとんど同じサイズのショットで切り取られていく。ブルロフ教授とは対称的に、コンスタンスとJ.B.の間にあるのは主従関係ではなく、それは患者であり恋人としての対等な関係なのである。なんかこの辺は若干ユングっぽい感じがする。ただ冒頭におけるコンスタンスは、女性患者をベッドに寝かせて話を聞くというフロイト的な形式を実践していた人なので、その後のJ.B.との関係性はそうした点とも対比されているのだと思える。

まあ何にせよ、無意識の記憶を明るみに出すための最終プロセスとして、精神分析的な深層心理に迫るイメージを、サスペンス・エンターテイメントとしての「スキーの滑降」という運動にオーバーラップさせて盛り上げたりしちゃうんだからやっぱり楽しくて面白いのでした。
夢のシーンにおけるダリの美術は、視覚的にはダリっぽいというか多分にキリコっぽさがあって、まあそれはもともと形而上絵画からシュルレアリスムへの多大なる影響があるんだからねーという取るに足らない分析めいた感想を、極めて低い目線から抱いたのでございました。おしまい。
なぜ警察がジョンの写真を新聞にのせなかったのかなど、ご都合主義的な部分が気になった
1984年3月1日、目黒シネマで鑑賞。

大好きな女優であるイングリッド・バーグマン主演作品。且つ、ヒッチコック監督作品。

夢シーンは、サルバドール・ダリ。 

しかし、こうしたトラウマ精神分析の映画だとは思わないで観た。

スキーのシュプールの線も印象的だった。
ageless505

ageless505の感想・評価

4.5
ハリウッドで記憶喪失や精神分析をあつかった先駆け的なサイコサスペンス作品とのことです。

精神分析医コンスタンス(イングリッド・バーグマン)が務める精神病院に、新院長エドワーズ博士が招聘される。実はエドワーズは別人、JBと名乗る記憶喪失の男(グレゴリー・ペック)で、縞模様を見ると発作的に神経症的な挙動をする。男に惚れてしまったコンスタンスは、JBが記憶を失った原因を探ろうと夢分析に協力する。果たしてエドワーズ博士の行方は?JBは何かを隠しているのか?・・・といった話。

題材が精神病理学的なだけでなく、内面をえぐるような数々の心理描写の工夫がおもしろい、野心的、実験的。コンスタンスとJBが惹かれあって顔を近づけると、ドアが次々と開く場面に変わり、二人が身も心も開いていくかのようなシーンが印象的。口にしたグラスの底の向こうに、飲むこと進めた人物の姿が歪んで映る、とか。あと夢分析でJBの夢想に入り込むと、あのシュールレアリズム大家の作品世界観そのものだったり(美術協力していることは後で知りました)。ラストも一工夫あり。

個人的にはイングリッド・バーグマンが放つ、分析医としてのドSな感じ・命令口調・詰問調のセリフ回しに身悶えしました。
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