OG

白い恐怖のOGのレビュー・感想・評価

白い恐怖(1945年製作の映画)
3.5
『カサブランカ』のイングリッド・バーグマンの流れから鑑賞。
初のヒッチコック作品鑑賞。
ジャケットからは恋愛ものの印象を受けるが、内容は夢や記憶の断片から深層心理を読み解き、殺人事件を解決に導くミステリー作品。
作品を全体を通して、コンスタンス・ピーターソン(イングリッド・バーグマン)がジョン・バランタイン(グレゴリー・ベッグ)を擁護するセリフひとつひとつが”恋による盲目”なのか”医学的見地に基づく見解”なのかが争点として描かれる。
冒頭のクレジットで”Salvador Dalí”の名前に驚き。
”1945年ダリは第2次世界大戦の戦火を避けて、アメリカのハリウッドへ避難した。そこでサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコックや主演のグレゴリー・ペック、女優のイングリッド・バーグマンと出会い、映画制作の協力を行う。当時ヒッチコックはこれまでの映画には存在しない強烈な夢のイメージが欲っしており、そこでダリ作品がヒッチコックにとってぴったりイメージだったため起用することになった。”らしい。(引用:https://www.artpedia.asia/dali-spellbound/)
明らかな程、異質な絵の違いだが、言うまでもなく"強烈"でこの映画で思い出すのは、恐らくいつになっても"あの夢"の描写であろうと思う。
ストーリーとしては良い意味で平坦でわかりやすく、「もうちょっとヒッチコック作品観てみようかな」と思える良い出会いだった。
OG

OG