マーク・フォレスト主演マチステ物第４作目。
いつものようにふらりとやって来たマチステはバビロンに捧げられる奴隷として集められる処女を助けたことで兵士と戦うことになるが、そこに駆けつけたレジスタンスに脇を抱えられて逃げ出す冒頭から楽しい快作。海上でのかっこいいガレー船の対決、お姫様の婿取りチャリオットレースなどアクションに特化した娯楽作。お姫様もチャリオットで走るレースは迫力も躍動感もあり。
その分恋愛はレジスタンスのリーダーと身分を隠したお姫様に絞られて、我らがマチステさんにはお相手がいない。あとマチステに対する拷問が、槍が降ってくる仕掛けは見栄えがするのに真剣味が足りないような。
このあたりになるとマーク・フォレストにもいい加減ヘアメイクさんがついて髪がちゃんと整えられているのが嬉しい。これまではM字型の額丸出しで、ボサボサに乱れたりしてたのに立派になって。
いつもは悪役のミンモ・パルマーラやハゲ髭のおっちゃんリヴィオ・ロレンツォンが味方役。レジスタンスのリーダーはジュリアーノ・ジェンマ。お姫様はいつものホセ・グレシ。悪役はいつものエルノ・クリサ変な髭。この人は「チャタレイ夫人の恋人」の森番、「太陽がいっぱい」の刑事さんなんで、けっこうな二枚目俳優なんですが、同ジャンルではいつも悪役ばっかり。
ミケーレ・ルーポはジェンマの「南から来た用心棒」の監督ですね。

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