カイト

岸辺のふたりのカイトのレビュー・感想・評価

岸辺のふたり(2000年製作の映画)
3.4
自転車と時で語る父と娘の物語。
時間経っても心の中に残る想いが強く描かれているように感じた。一度は老いていたが、父との再会時には若い状態であったから、少女の老いは老いてしまう程の、父との再会の待ち遠しく想う心を表しているのだと思った。普通自転車は前へ進む時タイヤが半時計回りに回るのだが、父と再会するとき以外、タイヤが時計回りに回っているように見える。これは父と会えない時の時間は早く進んで欲しい、父といる時の時間は(あの時の)時間が戻って欲しいという少女の気持ちを表現しているのだと思った。
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