岸辺のふたりの作品情報・感想・評価

「岸辺のふたり」に投稿された感想・評価

オランダ出身の作家マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットによる2000年の作品、原題は「Father and Daughter」。演出の力がとにかく凄い、見終わって言葉がでなかった。短い時間に人生という時間の長さを表現。台詞がないゆえ、二人の関係性や展開に解釈の幅を持たせる見せ方。ピアノとアコーディオンの音楽が郷愁を誘って、向かい風の冷たさが身に染みるよう。影のつよいシルエットが中心の引き算の美学。人生で、あのときの自分と交差する瞬間って何回かあるよね。お婆さんが何回も倒れては起こす自転車を、ふと諦める瞬間が一番ぐっときた。
リュリ

リュリの感想・評価

4.5
内容とは関係ないけどイベントでドゥヴィットさんと高畑勲と観たので良かった
やま

やまの感想・評価

-
いつも心に父がいる。

時の経過の感じさせ方も良かった。
重なる車輪であったり、水たまりにうつる人たちであったり、映像がずっといい。

父は上から見てるだろうし、
いつかまた会えるそういう話。
海外にこんなアニメ作る人いるんだ〜〜て思った。
雨や雪は絵でも表現できるが、アニメの世界では存在しないはずの風をいかに描くか。
自転車が風を受けながら進み、進行方向を反対に変えた瞬間、追い風によってスピードが変わる。なるほど。
ども

どもの感想・評価

5.0
三途の川という概念は海外にもあるのですね。知らなかった。
人生の折に幾度となく思い出してきた人に最後に再会できるなんてしあわせなこと。
重くなって腰が曲がった自分の身体を脱ぎ捨てて若返る。
死と思われる描写がとてもやわらかい。あたたかい。
すごくシンプルな色と線ですが動きが愛おしく、かわいらしいです。
走れ!Bicycle
急げ!恋
全力でペダル漕ぐ
寂しくさせてしまった
君に追いつきたい
自分が父親になった時もう一度この映画を観直したい。

アニメ好きな人なら観ておいて良いと思う。
Uknow

Uknowの感想・評価

4.0
私の記憶に、いつも後姿で現れる人がいる。
あの頃、あなたが口にしなかった言葉に、
いつか私は、辿り着くのだろうか・・・?
ずっと、麦100%。
大分むぎ焼酎、二階堂。

_

二人で坂を登る自転車
岸辺に並ぶ木と立てかけた自転車
屈んだひたいにキスを
大きな影が体を持ち上げ離れがたい抱擁を与える
別れはほんの一瞬で 岸辺の船は父ひとり乗せ離れていく

押して歩いた坂道を 今は一人漕いでいく
あの日のままそこに佇む父の自転車
岸辺の道を伸びる影は一つだ

向かい風に揺れる岸辺
風に流れる伸びた髪
大きくなった自転車
帰る岸辺は背おう風

雨に濡れるぬかる岸辺
父の自転車はもうない
眺める岸辺重いペダル

友と並ぶ並木道
一人立ち止まる岸辺
名を呼ぶ友を追いかけて

背につかまり二人の岸辺
夕暮れの中をゆっくりと
過ぎ去る父の思い出

二つの自転車に二人ずつ乗って
あの日の岸辺共に眺める遠い景色

海鳥の声響く岸辺
雪かき分ける轍
コートの隙間に入り込む寂しさ

トボトボ歩く自転車はパタリと倒れて岸辺
草の海をかき分けて土に沈む父の船
別れた日々をかけ戻り、あの日の腕に包まれる


・セピア色の世界とアコーディオンの音も合間って大分麦焼酎。飲んだことないけれど
・オトーチャン…
megu7mi

megu7miの感想・評価

5.0
あまり観たことある人に出会えないけど、名作。
名作アニメーション。

岸辺に立つ1人の少女。
父親の帰りを待つ少女は時の流れとともに大人になり、父親は現れないが、人生は自転車の車輪のように進む🚲🌳

そしてラスト。

このアニメーションにセリフはない。

登場人物に名前もない。

表情もない。

でも十分すぎるくらい、感情が伝わる。

また、いつか会いたい人に会えると思える映画。
シナリオ 10.0
映像表現 10.0
音楽 9.8
テンポ10.0
好み9.8
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