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ロサンゼルスのshoupoomoviesのレビュー・感想・評価

ロサンゼルス(1982年製作の映画)
3.5
物議を醸した(強盗を殺していく内容です)「狼よさらば」の続編です。
初鑑賞しました。

製作したのはイスラエルのキャノン・フィルムズです。
この会社は大衆の心の掴み方がうまくて、積極的に暴力や性描写を用いたことで知られます。(一方ジャン・クロード・ヴァンダムを見出したり、タランティーノのお気に入りだったり。)ただ勢いも続かず、80年代終盤には破綻した挙げ句、スタッフにもロクな待遇をしてあげられないという始末でした。
ドキュメンタリーでは代表のメナハム・ゴーランが、昼ご飯を要求するスタッフに根性が足らん!って説教してました笑。

話が逸れました。すいません笑。
話のテーマにあるのは常に、「犯罪者は殺してもよいのか」。
当然良いはずはありません。殺人に例外を作ることは許されません。
主人公は、ごく普通の人です。
家族が殺されるまでは。
私達の大抵は、その気持ちが分かることができません。
でも、考えないでいいのか?と言われればそうではありません。
今ではちょっとバカにされるニュアンスで語られることの多い本作ですが(聞けば更なる続編がバカだとか?)、「ジョーカー」にも影響を与えたりと、考えさせられる2作でした。

《豆情報》
実はチンピラ役が後に有名になる奇妙なジンクスでも知られています。

ジェフ・ゴールドブラム→「狼よさらば」から、「ザ・フライ」で有名に。

ローレンス・フィッシュバーン→本作から「マトリックス」の主要キャストに。

他にチンピラから売れた例としては、

ビル・パクストン→「ターミネーター」の序盤にシュワちゃん演じるT800に殺されるパンクから、「タイタニック」のインタビュアーへ。

ブライアン・トンプソン→「ターミネーター」の同じパンクの役から、「コブラ」でスタローンの敵を演じる。鋭い目線を活かし、サイコな役で強烈なインパクトを与えた。
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