MASAYA

ティファニーで朝食をのMASAYAのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
3.8
オードリー・ヘップバーンの作品を初めて鑑賞しましたが……

「美しすぎやしませんか!?!?」


いや、もちろん画像とかは見たことありますよ。でもスクリーンに映る天真爛漫な彼女はあまりにも可愛すぎました。

しかもですね、彼女が着ているGIVENCHYのブラックドレスが彼女の美しさを2倍にも3倍にも引き立てているんですよ。黒いドレスに手袋とサングラス、ブラックワントーンを基調としたコーデにパールのネックレスとダイヤモンドイヤリング、ヘアアクセが絶妙なアクセントとなっています。
これは見るものすべてを虜にするようなコーディネートですよね。多くの女性が憧れるのも納得です。
さらにそのドレス、2006年にロンドンで行われたオークションに出品された際、46万7200ポンド(日本円にして約1億836万円)で競り落とされたという逸話を持つほどです。

人通りのないニューヨークの朝5時に、ティファニーの前で朝食をとるという何とも野心的で儚い演出と素晴らしい衣装の相乗効果によって2分30秒の伝説的なオープニングが生まれたのでしょう。

オープニングだけに関して言えば、今まで観た映画のなかでも文句なしの上位クラスだと断言できます。

ストーリーは自体は正直、あまり好きでなかったのでそこまで触れないようにしたいと思います。

ロマンティックな昔ながらのラブコメではあるのですが、自由奔放過ぎる主人公をそこまで好きになれなかったのも大きな原因です。ポールがあまりにも報われなさすぎて。。
ただそれでも、理想(お金)と現実(恋心)の乖離、あるいは逆転ということに自分自身も気づきながら、どうしても強がってしまうあたりは非常に可愛らしかったですし、素直になれた瞬間はやはり胸打たれました。

『ムーン・リバー』も最高でした。やはり名作に名曲というのは欠かせない要素なのですね。

とは言え、どんな事情があろうとも、一時の感情に任せて一緒に暮らしていた猫をどしゃ降りの雨の中に捨てるのはいただけないのでスコア-0.2です。(その後ちゃんと拾ったけど)


~おまけ~
実際にはティファニーにレストランはついておらず、食事はできないようですが、ちなみに僕の夢はいつかアルマーニの銀座タワーでディナーを食べることです。

『アルマーニで夕食を』


2016.4.10
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