SR400

ティファニーで朝食をのSR400のレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
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原作(村上春樹の訳)を、読んでから映画を観た。原作と微妙に感じが違うけど、ホリーの、はちゃめちゃな性格をよくとらえている部分もあって、どちらもよい。小説は小説の良さがあるからな。映画のいいところは、ヘップバーンのスタイルの良さ、かわいさが見れたこと、ムーンリバーの曲がみんなもっていくけどね。
小説には、曲がつかないからね。
その分は、映画が勝ちだ。

小説のラスト、ネコをいったん捨ててやっぱり探しに戻るところで、むねあつになったが、映画ではここが雨の中で感動シーンで、やっぱりここは、グッときた。なんだかんだ言ってても、ホリーは優しい子なんだよ。

あと、
あの変な日本人は、まあ、色んな意味で、仕方ないか、、あんなの必要なのかねえ^_^?

映画の中で、アメリカっぽいなと思ったのは、ポールが、女に別れを切り出した時、小切手を切りながらこれは労使間の交渉だと表した彼女の返しが秀悦。それに対して、ポールのほうも、次も僕と同じ体格の作家を探せよ、袖を詰めずに済むと、言い切ったところ、うーん、こーゆーやりとりは日本人には、マネできぬ。アメリカのこの時代背景をよく出している。

そして、最後、タクシーの中でケンカしたとき、君はカゴに入るのを恐れている、でも自分で作ったケージに入ってると、いい表すところ。哲学的だわ。猫との対比を感じた。どこへ逃げようとそのケージはついてくる、これがいいたくてこの作品は、あるんだよな、と、思った。
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