PERSPECTIVE

ティファニーで朝食をのPERSPECTIVEのレビュー・感想・評価

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)
5.0
束縛を誰よりも嫌うくせに、他人に保護されたい。そんなムジュンした自由を望む猫のような女(ヘップバーンはこれを彼女の素であるかの如く見事に演じていたと思う)。苦労を嫌がり、他人にすがっていた犬のような男。そんな二人が出会ったとき、非現実的な滑稽さに包まれていた物語が段々と現実的な痛みや悲しみを帯びていく。そしてそれが頂点に達したときにようやく真実の愛が生まれ、この映画は極限まで美しくなるのだ。
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