鷲尾翼

ブルーバレンタインの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.5
【まとめシネマ】#385

【まとめ】
* 初々しい過去とボロボロの今
* 過去と現在の混ざり方がイマイチ
* ボタンの掛け違いのような悲しさ

本作は主人公のライアンゴズリングとヒロインのミシェルウィリアムズが出会った初々しい過去と、ボロボロになってしまった現在を対極的に見せる構成。

出会った頃の過去は優しいライアンと可愛らしいミシェルが全面に出てくる。特に路上のダンスシーンは二人だけの世界観が詰まったシーン!一方、ボロボロの現在はお互いの関係性、環境が変わり、憧れの夫婦像とは程遠い姿に。

少し残念なポイントとして、現在と過去のシーンがコロコロ変わるのだが、景色なのが大きく変わってないせいか、見分けの付け方が少々難しい。主人公の容姿で判断するレベルなので、ここを見逃すと全体の話の流れすら分からなくなるので、要注意。

本作はボタンの掛け違いのような悲しさをしみじみと感じる作品。エンドロールに過去の回想を流すのも、また哀愁。
鷲尾翼

鷲尾翼