「恋のはじめは、美しく。
愛のおわりは、儚く。」
いつも恋は、輝いて始まる。
それはそれは煌びやかに。
そして、後から気づくんだ。
その時が、最高潮だったことに。
その頃から、坂を転げ落ちていたことに。
そうやって、何度も何度も傷ついていく。
はたして、末長く幸せに、人々が愛し合いを続けることなんて、できるのだろうか。
身も心も変わってゆくふたりが、いつまでもピッタリはまっていくことなんて、本当にできるのだろうか。
僕には、それをできる確信も、根拠も自信もない。
たいていの場合、恋は愛となり、愛は気づかぬうちに死んでいるから。
いつか例外に、出会えると良い。