kuzira

ブルーバレンタインのkuziraのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
4.4
どうしてこうなっちゃったんだろって
どうしたってもう取り返しのつかない事ばっかり
振り返っても、やめとけば良かったって
追いかけても、それは逆効果だったり
スッと手放してしまうと消えてしまいそうで
そんな怖さに怯えながらも近づき、傷つけて
また距離ができた気がする、また離れた気がする

もうきっと、その歪みを直すことなんて出来なくて
どこかでわかっていたりもするんだけど
もしかしたら。まだ大丈夫だよ。って言い聞かせる
貴方を愛していると触れてみる、伝えてみる

近づけば近づく程に壊れていく2人の関係は
もうきっと誰しもが終わりを感じてて

それを整理のついてない心で身体で
ディーンは最後の愛で離れたの
良くやったよ、かっこいいよ

そしてシンディもよく頑張った、良く耐えたよ

こんなにズタズタになっても離婚が悪いだなんて思わないけどさ、
愛していた記憶さえも塗り替えないで
2人が夫婦であった、恋に落ちていた時間を
無駄だとはどうか思わないで

もう2人が傷つけ合いながら生活する事なんて
しなくたっていいんだよ
2人はきっとお互いがお互いを求め合いすぎて
求められたその先を与えられず手に入れられず
その全てに疲れて、只々苦しくなっただけ

瑞々しい甘酸っぱさと未熟な青さに溺れる愛と
冷え冷えとした苦さが残る悲哀の青さ淀んだ愛と
過去と現在の青さが怖いくらいに現実的で

もう戻ることのない全てにブルーバレンタインを
kuzira

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