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ブルーバレンタインのkugaのレビュー・感想・評価

ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)
3.7
「カップルで観てはいけない」筆頭映画の本作。

確かに付き合って浅いほっかほかのカップルが観るとあまりにも夢がないのでかなり気まずいかも。

逆に酸いも甘いも経験したカップルならぜひ2人で観るべきでは。
そのくらい示唆や教訓に富んだ映画だと思う。

個人的には鑑賞中はディーンに感情移入しっぱなしでこの女なんてクソビッチなんだ!とムカムカしてたけど、観終わって少し置くと噛みしめるようにシンディの気持ちも分かるようになっていく(それでもクソ女には変わりないのだが。)のが面白かった。

監督はブルーバレンタインの構想に10年以上の歳月を費やし、やっと映画化にこぎつけたときには既に60回以上シナリオを書き直していたという。
もはや細部のシーンを頭の中で完璧にイメージングできていたため、そのまま単純に映像化するのではつまらないという境地まで達し、主演の2人にかなりのシーンをアドリブで演じてもらったのだそう。

また、幸せな過去と悲惨な現在の対比を強調させるために、過去のシーンをひと通り撮り終わった後で、主演2人に3週間の同居と事あるごとに意識的にお互いを罵りあう生活を命じてから現在のシーンを撮ったとのこと。

そらあんだけリアルになるわなぁ…
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