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唐獅子株式会社のmitakosamaのレビュー・感想・評価

唐獅子株式会社(1983年製作の映画)
3.3
東映youtubeにて。やっさん主演の任侠コメディ映画。原作が小林信彦。

やっさんが出所したばかりのヤクザ・ダーク荒巻を演じる。ダーク…?この妙なセカンドネームみたいなのに対して一切説明が無い。あだ名なのか、ハーフなのか、どっちにしてもダークってなんなの???

島田組と対立する須磨組のダークだが、3年ぶりに組に戻ると組長の意向でサマ変わり。
唐獅子株式会社として、組長の刺青の写真集作ってる(笑)
この組長に丹波哲郎。ダークの兄貴分に伊東四朗。

組長の娘(斉藤ゆう子)の入れ知恵で、組が芸能タレント育成に乗り出す。
最初はいかがわしいビデオ撮影をするが、この辺はあまり語られず。
そして島田組の妨害に合いながらも、新人歌手ヒトミを売り出すために躍起になる。

やっぱりやっさんの存在感がスゴい。wiki調べだが、台本を読まずその場の演技指導だけで乗り切ったとのこと。
それもあってか素のやっさんが出てる感じがしてとても自然だ。横山やすしって本当にトンチキだったんだなぁと感心するわ。

売り出す為のアイドルヒトミに甲斐チエミだって。よく知らないが、実際に当時売り出し中のアイドルだったようだ。この子も結構演技が上手い。
丹波哲郎のチョット抜けた大物感ある親分も良いし、伊東四朗の悪人顔もたまらん。俳優陣はみんな良い。
そして若かりし島田紳介と明石家さんまがチョイ役でゲスト出演してて貴重だ。

ヒトミをオーディション番組で優勝させ親分からの命令を成し遂げたダークだが、手を出してはいけないタレントに恋愛感情を持つ。それは良いがタレントとして成功したヒトミもダークを好きになる。なんでこんな粗暴なオッサンを?(笑)弟分で芸大出身の桑名政博なら理解できるのだが…。

両想いだがヒトミに手を出すのは御法度なダーク。島田組の襲撃にボートで逃げ回る。これ絶対やっさんの趣味だよな。ダークを追っていた刑事の助けもあり無事に終わる。

妻と死別し子沢山の刑事に、ダークは愛しのヒトミを譲ることとする。ええ?モノじゃないんだから…?
ヒトミも夢だったアイドルに折角なれたのに、棒に振ることになるけどいいのか?
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