Nanami

江戸最後の日のNanamiのレビュー・感想・評価

江戸最後の日(1941年製作の映画)
3.5
江戸城の無血開城までを描く。

阪妻の顔面で訴える演技にため息が出る。
リラックスしていて少し気の抜けた雰囲気ありつつ貫禄も兼ね備えた勝海舟、阪妻ならではだなぁ。
刀は抜かないけど動きのキレが良すぎる。
志村喬も相変わらず良かった。

全体的に音声は聞き取りづらいが、阪妻のセリフはよく聞こえる。
トーキー以降、悪声と言われコンプレックスを抱き、ボイトレを積み重ねて味のある発声を生み出した阪妻の努力が見えるよう。あなたの声が一番聞きやすいですと伝えたい。この特徴的な声が息子たちにも遺伝して、国民的な刑事キャラまで生まれましたとも伝えたい。
この作品、無法松の一生のちょいと前なのね。この頃からどんどん貫禄出てくるよね…阪妻バンザイだな…
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