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レマゲン鉄橋のJeffreyのレビュー・感想・評価

レマゲン鉄橋(1968年製作の映画)
3.5
「レマゲン鉄橋」

本作はジョン・ギラーミンが1969年に監督した戦争映画で、この度BDが発売され久々に鑑賞したが面白い。さて、物語は1945年3月、ドイツ本国に迫るアメリカ軍はライン河畔の町レマゲンに到着した。そこにはライン河に残った最後の鉄橋があり、先蜂のハートマン中尉率いる中隊が橋の確保に向かうが、対岸にはクリューガー少佐を指揮官とするドイツ軍が守りを固めていた。クリューガーは司令部より鉄橋の爆破を命じられていたが、友軍を撤退させるために爆破を延期していたのだ…と簡単に説明するとこんな感じで、第二次世界大戦末期、ドイツの敗色濃い中で行われたあレマゲンの戦いを、「タワーリング・インフェルノ」などの娯楽大作をとり続けた監督の傑作で、戦争巨編の1つとして有名だ。米独軍双方で上層部の理不尽な命令に翻弄される前線の兵士たちの苦悩を公平な視点で描き、戦闘に巻き込まれるドイツの一般市民も登場させることで奥深いストーリー展開を見せる取り組みをして、取り壊しの決まった街を容赦なく破壊して撮影されたと言う戦闘シーンの迫力は語り草になっており、凄まじいものだ。全編に登場するM24戦車の縦横無尺な活躍ぶりも大きな魅力の1つとして映画ファンを鳴らせている。まさに破壊か?奪取か?ライン河に残る最後の橋をめぐる攻防戦を描いた空前の迫力で兵士たちの苦悩を映し出したスペクタクルの傑作である。
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