うめ

レマゲン鉄橋のうめのレビュー・感想・評価

レマゲン鉄橋(1968年製作の映画)
3.8
ライン川に残った最後の橋レマゲン鉄橋。
総統から爆破の命令が出ているものの、撤退が完了するまで護りたいドイツ将校。
橋を占拠する為に無理な進軍を命じられる連合軍の部隊。

共に、葛藤しながらも軍人としての責務を全うしようとするが…
現場を省みない上層部の思惑が彼等を振り回す。
いつだって
一番辛く悲しい思いをするのは、実際に戦う人間なんだ。
そして
結局はそれを受け入れてしまう自分。
兵士達、市民達の瞳に宿る
諦め
倦み
怒り
だからこそ
かすかな安らぎが観る者の心に突き刺さる。


勇ましく聞こえるテーマ曲
しかし
その裏に潜むものを知ってしまうと
高揚より虚しさが押し寄せる。

良い作品でした。
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