これまで、ジョニー・デップの出てるジム・ジャームッシュの西部劇、という認識しかなかった。こんなに豪華キャストだったのか。
クリスピン・グローヴァー(昨日ちょうど『アダム&アダム』観てBTTFのこと考えてたからタイムリー)、ジョン・ハート、ロバート・ミッチャム、ガブリエル・バーン、ランス・ヘンリクセン、ジャレッド・ハリス、イギー・ポップ、ビリー・ボブ・ソーントン、アルフレッド・モリーナって、すごい面子やん。でも英国人俳優多め?
あとどうせジャームッシュの映画だから普通の西部劇ではないんだろうと思ってた。意外と正統派な西部劇だった。もちろん独特の演出だし、ジャームッシュらしい詩的な脚本なんだけど。筋自体は結構ちゃんと西部劇の型通りだと思った。
追う/追われる関係でずっと移動してて。そういえばジャームッシュの映画って他も大体、移動が重要になってる。西部劇由来のアメリカ映画的な作劇なんだろうか。それでこの作品で古典回帰してるということなんだろうか。適当。
ゴア・ヴァービンスキーの『ローン・レンジャー』ではデップがネイティブアメリカンの役で、一度死んだひ弱な男を蘇らせて一人前のカウボーイにしていくけど、恐らく本作を意識してたんだな。
あとテイラー・シェリダンの『ウインド・リバー』や『最後の追跡』も想起した。
ニール・ヤングの音楽が超絶カッコいい。サントラだけで百億点。
【一番好きなシーン】
車窓の外のバッファローを撃ちまくる男たち、目もくれず「地獄だぞ」と忠告してくるクリスピン・グローヴァー。