ジャームッシュの西部劇。デッドマン(死体)とノーボディ(誰でもない)が行く宛も知らず二人で逃亡劇を繰り広げる、という話だけでもう楽しい。
そして落ちるべきところにストンとはまるように、その名にふさわしいラストを遂げる。
冒頭、汽車の場面のみにとどまらず、くどいくらいに反復される映像だが、そのリズムに次第に馴染めてくるととことん没入してしまう。
ニールヤングのギターがかっこよすぎる。
あとジョニーデップがめたくそ若い。
言葉や映像や音楽、あらゆるところに潜むポエジーが、確かにこれがジャームッシュの映画だということを教えてくれる。何度でも見返したい傑作。