Harigane

男はつらいよ 私の寅さんのHariganeのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 私の寅さん(1973年製作の映画)
3.9
<あらすじ>
柴又へ帰ってきた寅次郎は、小学校時代の同級生の"デベソ"こと柳文彦(前田武彦)と再会し、早速意気投合する。
その後文彦の家で飲む2人だが、寅さんはふざけているうちに文彦の妹りつ子(岸恵子)の描きかけの絵を汚してしまい、帰ってきたりつ子が激怒し、寅さんを追い返してしまう。
翌日、期限の悪い寅さんだったが、昨日の一件を謝りに来たりつ子に寅さんの態度は一変。
そして寅さんはりつ子にたちまち恋をしてしまうが・・・

<感想>
男はつらいよ12作目。

今回、とらや一家は九州旅行に行きますが、そんな時に限ってひょっこり帰ってくる寅さん。
旅行の間お留守番を頼まれ、捻くれてます😅

20時に電話すると約束するも、旅行中の家族からなかなか電話が掛かってこなくてさらに拗ねる心配性な寅さん。
「そっちは変わりない?」と聞くさくらに、
「大ありだよ!泥棒が入ったぞ。火事になったぞ。あと東京は大震災になって全滅だよ」とハチャメチャなことを言ってます💦
本当、寂しがり屋のかまってちゃんなんですよね(笑)

みんなと喋りたい寅さんに対して、長距離なので電話料金を気にし始めるさくらたち。
次は満男(博とさくらの息子)に代わってくれと言う寅さんに対して、
「もしもしおじちゃん。お土産買って帰るからねじゃあバイバイおならぶーだ。」ガチャン☎️
しゃべれる程にまで成長した満男君のいきなりのこの台詞。
なかなかのやり手ですね🤣(笑)

前半部分のこちらの方が楽しかったなぁ。

今回のマドンナは同級生の妹りつ子。
画商の男(津川雅彦)が来たときに、りつ子に失恋したと勘違いした寅さんはまた旅に出ようとしますが、違うと分かると急に上機嫌に⤴️
毎度のことながら、単純明快です😁
そして若い頃の津川雅彦さんが出演していたのがとても印象的でした。これは貴重だったなぁ✨

案の定今回も失恋してまた旅に出て商売を始めますが、『非売品』と書かれた縁に飾ってあるのはりつ子が描いた寅さんの似顔絵。
このラストシーンはほっこりしました😊
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