クマケンミン

火垂るの墓のクマケンミンのレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988年製作の映画)
4.0
戦争って私は体験してないから
東京や広島にある資料館行ったり公演聞いたり、本を読んだり、授業で勉強したり、それこそ祖父母に直接聞きづらいけど聞いたこともある。

祖母は少し話してくれるけど、祖父は一切話さない。きっと思い出したくないんだろうと…。火垂るの墓も観ていて心が抉られたけど、実際はこんなものじゃないんだと思う。思うことしか出来なくて苦しいけど、、、

深夜に初めて最後まで観た。
そして最後まで観てから、また冒頭のシーンを見直すとめちゃくちゃ苦しくなってしまった。節子ちゃんと清太くんを抱き締めてあげたい。

あんな状況でも、海で遊んだり、白飯に喜んだり、追いかけっこしたり、、、僅かな幸せを探して感じるのが上手い。それにしても大人って勝手で冷たいなぁ。

空襲の音、めちゃ怖いな。
大事な人たちを思い出して
もしこうなったら、、と思うと
またまた怖くなった。

人間が人間を傷つける。
勝つため傷つけるためにモノを作る
黒い雨に赤い川
その先に痛みと悲しみ以外
何があるんでしょうね。

いつもと変わらない静かで青い
今日の空も、心も身体も
痛くて堪らない時代が確実にあった。
そんなことをふつふつと
考えてしまう作品でした。
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