平三郎は、善良だったが、曲がったことが嫌いで気性が激しいため、失敗が重なり、無頼漢と恐れられるようになる。
サイレントなのに、カメラの位置を変えて、すごく丁寧なカット割をしているので驚いた。こんな作品は見たことない。
クライマックスでは、カメラが高い位置から撮影していて、それがバックしていく。当時そんなことができる機材があったんだろうか?
メッセージは人から思われている姿がその人の本当の姿とは限らないというもの。平三郎が落ちていく様には説得力があり(自分と思考回路が似ているので、ああいう行動になるのがすごくよく分かる)、内容が古くなっていないのもすごい。ラストも余韻を残す。