Colette

アジャストメントのColetteのネタバレレビュー・内容・結末

アジャストメント(2011年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

定められた“運命”へ“調整”しようとする存在が人間の“衝動”を制御する…その存在達が示す、阻止と援護…相反する動き…どうなるのだろう?

人間の、愛する者と離れたくないという想いと目指す夢を叶えさせたいという想いの葛藤…“愛する”とは?

“衝動”が迎える破滅の予想と人間の“自由意志”の向かう未来の不確定な揺らぎの不思議さはずっと続く…けれども…この物語の結末はどうなるのだろう?

序盤の時間の止まったシーン、運命の軌跡を示す書、扉から扉への移動…くらいでSF的な要素を抑えた感じが、かえって、“何を選択して人生を生きるか”に関心を向けさせてくれた。

帽子を被った、人知を超えた不気味さを漂わせる存在が、タフな主人公に振り回されるcomicalさ、終盤の“追いかけっこ”はup-tempoな劇伴を伴い一層その印象が増し、希望の光が消えない、諦めない雰囲気は好感触。

結末に語られた“言葉”は霧が晴れたような、勇気を与えてくれる…素敵な作品だった👏。

映画を観た後で、原作を読んでみた。
世界観がベースになっているだけだったが、やはりその世界観は👍。
フィリップ・K・ディック、大好き💕
Colette

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