北野武監督作品にたびたび戻ります。
しっかり順に進んでます。
海岸のあるロサンゼルスが舞台。
今作でもこれまでの作品のように、海岸でのシーンがいくつかある。
たけし演じる山本は、腹違いの弟ケンを頼ってアメリカへ。そこで、薬の売人をしている弟と、その仲間に見せる“山本”が怖い。
久石譲の音楽との相性の良さも健在。
これまでの作品と比べて、ギャグは控えめだけれど、カメラのアングルや細かい演出など、相変わらず見せ方にこだわりが感じられる。
“死”のシーンは、さすがにう〜ん…という感じだったけど。
ヤクザの世界ってややこしいというか、手打ちだの落とし前だのって、一筋縄ではいかないのね。あのあと、大杉漣はどうなったのだろう…。
これまでの北野作品と比べたら、展開が予想出来るところが多かったけれど、それでも哀愁があって、人間関係の複雑さと単純さというのも分かりやすく描かれていたなぁという印象。
寺島進は、作品を追うごとに魅力的になるよね。バスケのシーンは笑った。メジャーリーグの“サイレントトリートメント”みたいなもんか…(ちゃうか)
これはまさに男の映画ですね。