こうせい

鍵泥棒のメソッドのこうせいのレビュー・感想・評価

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)
4.6
自殺志願のクズ野郎と超一流の殺し屋。絶対に交わらない二人の人生が、馬鹿みたいな、それこそ奇跡のような偶然で入れ替わってしまう。

ぶつかりそうでぶつからない、触れそうで触れない、そんな絶妙な、きわっきわのすれ違い、勘違いが面白い。演じ、騙すと同時に、演じられ、騙されていることに気付かない。二時間ずーっとニヤニヤしてしまった。

全ての要素が完璧に絡まり合って、物凄い相乗効果が生まれている。無駄なやり取り、描写がない。思わぬところに張られている伏線に気付かず、まんまと引っ掛かる。文句なし。
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