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鉄男 TETSUOのまのレビュー・感想・評価

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
3.4
塚本晋也監督のデビュー作にして1989年の鋼鉄オカルト映画。その名もテツオ。

平凡なサラリーマンがある日を境に自分の身体の一部が金属になっていることに気づく話。

メタリック感満載のヴィジュアル、サイバーな音楽、鉛や砂煙の臭いがしてきそうな空気感、どこか機械的でサイコチックな世界観が素晴らしく個性的。しかも全編あえて白黒(そこが世界観にまた合っている)。

なんじゃこりゃ~という映像が満載でインパクトだけなら相当。ジャンル的には一応ホラーで金属と生身の中間みたいな身体がどこか奇怪で機械。不気味な映像の数々はシュール過ぎてちょっと置いてけぼりになるくらい前衛的で斬新だった。

67分という短さもまた良し。アレがドリルになるところはちょっと笑えました。終盤のバトルはグチャグチャカオス過ぎて何やってんのか全然分からなかった。

万人にはオススメできませんが変な映画、超個性的な映画が見たい人はぜひ。
ま