三上新吾

鉄男 TETSUOの三上新吾のレビュー・感想・評価

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
3.8
文学性を感じる。
カルト映画をカルト的に信仰しているものは正常な人である。
人の見向きもしない作品や歯牙にも掛けないような作品にカルト的魅力を感じる者こそ異常者だ、という逆説を唱えてみようかな。

支離滅裂で難解であっても、映像作品の大抵が全編をコンセプトや思想で紡がれたものであるはずで、それを読み解こうとする観る者の努力によって推進力が付与されるのか。

何かのメタファーかカリカチュアなのか。
鉄くず、鉄塊への偏愛を感じる。
三上新吾

三上新吾