たん実

鉄男 TETSUOのたん実のレビュー・感想・評価

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
3.8
【またしても石橋蓮司!!】

いや、こんなところで出逢うと思いますか!?
全く想定してなかったけど、石橋蓮司さんのキャリアの凄さを感じています。。

そしてこの作品は衝撃があまりにも、強い。というのも、今までに全く出会ったことのなかった新しすぎる内容

"やつ"がまさかの監督、編集、撮影までも務めた塚本晋也さん


ストップモーションで走るシーン、駆け抜けている爽快感は1989年という私が生まれた年にこんな斬新な映像を作ることが出来たんだと……(余計な情報)

本当に怖かったり衝撃が強いと人間思わず笑ってしまうところがあると思いますが鉄男は完全にその類の映画ではないかと…。


平凡なサラリーマンが、ある日突然起きた異変によって変わり果てた姿になる

こんなシンプルな設定でこんなに、面白くなるんだ!!!!

だってあそこがドリルになっちゃうなんて誰が考えますか、?笑
せいぜい小学4年生くらいの男子が考えることを大真面目に映画にしたらものすごいことになってしまいました。って感じ。

あと笑ってしまったのは"女"が「大抵のことには驚かないから!」と言ってトモロヲさんの姿を見て驚いてるやん!ってなってるシーン笑
それこそが人間の予想の範疇を越えたものが目の前に現れてるんだよと表現されてるんだろうけど、完全にフリ過ぎて…!笑


ラストなんかどっちがどっちに、どこが何に攻撃しているのか、トモロヲさんなのか塚本さんなのか訳分かんないことになってますが、GAME OVERと最後に現れるエンドロールがカッコよくて堪りません。。
全編白黒ですが、本当に新しいものを見たいと思った人。刺激が欲しいと思った人は是非。
たん実

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