AAA

鉄男 TETSUOのAAAのレビュー・感想・評価

鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)
3.2
鉄の心を持って戦わなければ、この狂気的な東京を生き残っていけないという暗示か。

平成が始まり、消費税が導入され、バブル崩壊へと繋がる89年の東京はパンクを求め、製作者たちもパンクである事が求められたのか。

これは塚本晋也の個性だ。というより、アングラとは作家性とは、表現する事とは何だ、という時代が作り上げた強迫観念にすら感じる。

パンクである事に忠実で素直なのは、果たしてパンクが求めた個性なのか。

まさに日本のアイアンマンだが、ただ復讐のために鉄になっていくのではなく、ジャパニーズホラー的な呪いや怨念みたいなものを感じた。
AAA

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