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エスターのtomoのネタバレレビュー・内容・結末

エスター(2009年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

いわゆる超常現象・オカルト系ではないホラーと知った上で鑑賞。
途中までは、養子を迎える難しさ、実子との関係や扱い方、習慣やバックグラウンドの違う存在をどう受け入れるべきかといったテーマについて考えさせられつつ、「自分を守るために過度に大人びてしまった孤児の少女とステップファミリーとの間のちょっとしたすれ違いがどんどん大きくなって惨劇に繋がってしまう系かなあ」と思っていたら、全然違うオチだった。エスターが●●じゃないなら、もっとこう接してあげていれば…みたいな反省も丸ごと無駄ですな、いやはや。
こういうホラーではよく「狡猾な存在に気づけずコロッと騙されて本当に信じるべき味方を疑ってしまう」といった鈍感な登場人物が犠牲になることが多いが、本作では全員(多少の脇の甘さはありつつ)それほどの落ち度も責められるべき点もないので、最終的に(大怪我を含め)犠牲になった人物が気の毒で後味の悪さが尾を引く。
最後にもう一捻り、「助かった人物が警察に犯人と勘違いされて状況証拠も揃ってて詰む」系の二段オチがあったらどうしようと身構えてしまったが考えすぎでよかった笑。
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