このレビューはネタバレを含みます
いろいろな衝撃が残る作品でした。
観たことがないタイプのホラー映画。
まず序盤からどことなく感じる『ゆがみ』
母親が足で扉を閉じるシーン、思い切りケーキをほおばるシーン、突然織り込まれる情事、普通の家族なら考えられない言葉。エスターがそこに入ることでゆがみが広がっていくように感じました。
コールマン家も素晴らしい家族などではなく、どこか無理があるように感じられてならないのです。主人公であるエスターを演じるイザベル・ファーマンの演技は見事なもの。聡明で美しい彼女が実は・・・という部分の演じ分けも上手く、魅入られてしまいました。
また、製作にレオナルド・ディカプリオが関わっているということでずっと観たかった…!確かにホラー作品であるため終始ドキッとさせられる場面が続きます。美しい少女が次々と行う残虐な行動には目をつむりたくなることもあります…。しかし私にはどうしてもエスターが哀しそうに見えてしまうのです。
エスターに誰か愛を与えて欲しい。そう思うのもエスターの策略なのであろうか。
愛への渇望は、誰もが望むもの。