キリスト教はもとより、カトリック人口も少なく馴染みの薄い日本においてはこの映画は理解不能なのかもしれません。(寂しいけれど)
威厳があり尊敬の対象として崇められる神父様や枢機卿たちを、一人の人間として描いた映画です。
ローマ法王という立場はカトッリクの中では神の代理と捉えられ、権威は一部の国を除き最高権力になりますが、その重圧から逃げたこの映画の主人公は、とても人間味があると思いました。
ラストは 権力に惹かれず、神の御前では忠実な僕である… ということを表現しているのかなと勝手に推測。
感動的なラストを期待するハリウッド映画のような娯楽を求める人にはお薦めしません。
あくまでもキリスト教の世界を理解し、且つ信仰という哲学に興味がある方に観て頂きたい映画です