爽

海辺のポーリーヌの爽のレビュー・感想・評価

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
4.3
☆☆☆☆:オススメ!
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「恋愛の秘訣は、相手の欲望に火を付けることだ」
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そうなのかぁ、と一瞬納得したけど、そんなテクニカルに恋愛を考えてる時点でふしだらキャラ確定。
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男女の淡い恋模様を描くロメール節の効いた作品だけど、不倫がモチーフに入っているのが面白い。
ポーリーヌの純粋で青い恋と、マリオンの衝動的でパッと燃えて炭と化す炎の様な恋。
美少年に惹かれるポーリーヌと、ハゲたおじさんに惹かれるマリオン。
従姉妹同士の2人の恋愛観は対照的だが、相手への信頼感で成り立っているのは恋愛みな同じ。
それが第3の女の出現で揺さぶられた時、何をヨスガにするか。
惚れた男にしがみつくか、自分を諌めるか。
この着地点もまた、マリオンとポーリーヌで対照的なのだから面白い。
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「真実を知ることがいつも幸せとは限らない」
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これも本作の重要なテーマ。
ただこの台詞も、どのキャラが口にするかによって、自己保身なのか気遣いなのか、意味合いが変わってくる。
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演出がシンプルで観やすくて、やっぱロメール好きやわぁ。
爽