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海辺のポーリーヌのtaominicocoのレビュー・感想・評価

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)
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お正月休みまでは必死に駆け抜けてる方も多いと思うのですが、ワタクシもです。
映画を観る時間が全然ない🥲

気分転換にサクッと90分台ムービー観ました。エリック・ロメールの世界、そんなに好みじゃないのに。

今作も「愛とは?」というテーマについて、いい大人たちが屁理屈を捏ねていましたが、一番まともな恋愛観なのが、まだ愛を知らない(と自分も周りも思ってる)ポーリーヌっていう皮肉が👍

大人たちの恋愛談義がほんとに鬱陶しくて、そこがストレスだったので評点はなしですが、個人的にはかなり楽しめました👍

何がおもしろいって、登場人物に狂ってる人がひとりいてその人に釘付け。

ピエール!!
↑この人、めちゃくちゃ面白かった。


本作、ポーリーヌとマリオンのいとこ同士が、ノルマンディーで避暑する一時を切り取ってます。
フランスの田舎の風景とポーリーヌとマリオンの海水浴シーンが本当に画になる✨

海外旅行も海水浴も行けず満喫できなかった2021年夏。この作品を観て、晴らせました。


たぶん20代半ば?のマリオンは、ブロンド美人でとても魅力的。マリオンが好きで好きで、おかしな行動をとるのがピエールです。

自分がマリオンだったら相当嫌だけど、側から観てると面白い。

恋人でもないのに、マリオンが好きな男の悪口を吹聴し、マリオンが好きな男の行動を監視。
挙句、男の家で裸の物売り女を見かけると、男の弱みを握りマリオンに男を諦めさせるため、物売りの女を質問責めにする。

物売り女子が「あんた、デカ?」って言ってて笑った。

とことん男らしくないのが、清々しい。
あんなになりふり構わず行動できるピエールに感心っていうか、応援の気持ちすら芽生えてしまった笑

ピエールは「嫉妬するのは愛してるから当たり前」みたいなことを言ってたけど、単に振り向いてくれないからただを捏ねているとしか感じなかったけどね。

嫉妬を丸出しの人はめちゃくちゃ滑稽だということを改めて学びました。
学生の歳ぐらいの子ならかわいいけどねぇ。
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