ほんとにカサヴェテス撮ったのか…?というくらい40〜50年代のアメリカ映画の文脈に沿って撮られてる。
画面としては優等生的な映画だが、ゴダールが主張していた切り返しによる対立構造へのアンサーがあり驚いた。
軍人が障害者の弟を尋ねるショットでは、軍人側に切り返す際に表情のみをアオリで撮って突き放している印象を与えたが、ラストのスティーヴン・ヒルと息子が会話するショットでは、アオリで撮られたヒルの横に息子の後頭部もフレーム内に収まっており、息子と歩み寄ることを示唆し、切り返しによる幸福を見出している
晩年のジュディ・ガーランドの主演作品として観ると目頭が熱くなる。ラストに歌の力で物語を動かすのでさらに泣ける