放課後の女子中学生さんの映画レビュー・感想・評価

放課後の女子中学生

放課後の女子中学生

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.3

いまさら見たけど死ぬほど良かった… 『親密さ』の駄目なところを全て克服したかのような出来映え

観客に優しくないのは尺だけで、脚本は大衆向けに感情を台詞に乗せていて好印象。
特に観客が抱く感情を代弁し
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ラスト・ボーイスカウト(1991年製作の映画)

4.5

車が横転しまくって爆破される神映画。プールに落下して爆破するところが爽快すぎる。

巨大モニターの前でジグを踊るブルース・ウィリスも最高だが、ラストの爆破オチも最強に笑える
全く匂わせないが、実はブル
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ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

2.8

会話劇の楽しさはあるがイマイチ肌に合わず…
仕事後に見る映画ではないな…疲れた…

苦役列車(2012年製作の映画)

3.5

森山未來がサブカル女をなじるときに決してカメラを切り返さない選択をするあたり、何を撮るべきで撮らないべきかを選別できていて偉い

中古屋で物売るときって自分の価値を査定されるみたいでキツいよね

「お
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.5

画面に変化のない会話劇を約2時間見せられてヘトヘトに疲れながらも、流石に後半の養護施設からは画面的にも面白くなる。

役者の顔を撮るのはタイトル通り眼差しを魅せたいからなのは理解できるが流石にくどすぎ
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

4.0

高速道路が破壊されて高架下の住宅街が全滅するカットが超絶望。肉片だらけの光景の嘘っぽさも良い

ジャスティン・チャットウィンとトム・クルーズが口論するときに戦車が通過する情感描写も流石。(水飛沫まで上
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奇跡(1954年製作の映画)

4.0

目をゆっくり開くのではなく、一瞬目や眉が動き、手がゆーっくり挙がる。その後の第一声が「子どもは?」なのに泣く

あと子どもとプレーベン・レーアドルフ・リュが話すシーンの180°トラッキングショットもた
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ガートルード/ゲアトルーズ(1964年製作の映画)

4.0

終始作為的な視線のズラしが繰り広げられるが、無闇にカットを割らずに長回しを選択したのが偉い。カットを割らないことで、画面には嫌らしさではなく気まずさが漂う。カメラをそこに置いたのではなく、そこに置いて>>続きを読む

川崎競輪(2016年製作の映画)

3.5

10メートルも泳げないカナヅチだから船が好きな立ち飲み屋店主のエピソードすき
カメラの存在感が無さすぎてビビる。カメラマンとおっちゃんたちの間の信頼関係を想像してしまう

ビバリーヒルズ・コップ2(1987年製作の映画)

3.5

エディ・マーフィが着替え終わり、銃を構えるところでタイトルインするのかっけぇ〜!「Better way」を流しながらビバリーヒルズをドライブする点描(程よく治安が悪い!)も素晴らしい

ラストバトルで
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

ロングショット×唐突な暴力

長回しがあるからこそ一瞬のインサートが恐怖を際立たせるし、画面で事件が起きることを期待してしまう

どーみても首吊りのショットは人形だと判るのにマジでビビる

Helpless(1996年製作の映画)

4.0

音楽が良すぎる〜 終盤では常に低音が回ってて腹がぐるぐるしてくる

三石研がヤクザの腕を折るカットと、浅野忠信がフライパンでぶん殴るカットの編集が上手い。特にフライパンのカットは殴る瞬間も捉えているの
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長い灰色の線(1954年製作の映画)

4.4

モーリン・オハラとタイロン・パワーの出会いが良すぎる… グローブを蹴り飛ばしたあと落ちた帽子を拾って被せる所作!!!
オハラがなかなか声を発さないのが更に魅力を引き上げている。キスを迫るポーズにも萌え
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GIFT(2023年製作の映画)

3.0

雑木林の横移動撮影を2回行っているが、そのどちらも味わい深い。『悪は存在しない』ではヒロインの女の子が声を発するのかが気になる

サイレント映画として見ると、グランピング運営に反対するところをもっとコ
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上海から来た女(1947年製作の映画)

3.5

鏡映画の傑作。話は終始ふわふわしてるが、水族館のラブシーンが不穏すぎてゾクゾクする
ウェルズが遊園地の謎空間で迷子になるシーンもマジキチすぎる

TATSUMI マンガに革命を起こした男(2010年製作の映画)

3.0

背景がとてつもなく良い… 劇画を描く上で最も重要な要素なので背景が気合い入ってるとそれだけで嬉しい
現実世界に漫画のキャラたちが総登場するベタな流れも大好きっす

咀嚼中の焼肉を欲する美人ママのエピソ
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やくざ絶唱(1970年製作の映画)

3.5

色彩や画面構成は明らかに平常運転の増村なのだが、勝新という異分子が掻き乱していて興味深い。
特に大谷直子が処女喪失したことにショックを受けて勝新が家を飛び出すとこの芝居の過剰さが、増村映画に染まらず抵
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二重のまち/交代地のうたを編む(2019年製作の映画)

3.0

瀬尾夏美の文章が良すぎる…

珍しく小森はるかが存在せず、劇映画的な画面が目立つ。

姿三四郎(1977年製作の映画)

3.0

田中邦衛が激萌え

尺に対してバトルが少なすぎるが、野外のロケーションの仰々しさは100点

息の跡(2015年製作の映画)

3.0

そこまで響かなかったが、エンドクレジットとその後のシークエンスに泣いた…
特にラストショットで引き抜かれたケージングを追うカメラのうごきね

かげを拾う(2021年製作の映画)

4.0

奥さんが登場してから俄然面白くなる
様変わりした実家の跡地を散策した後、港にでてから空の色が淡緑色に染まっていたのが衝撃だった。そのあと青野文昭が淡緑色の塗料を塗ってるカットに切り替わり、彼女にとって
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空に聞く(2018年製作の映画)

3.5

大規模工事をしている街中にカメラを置き、その前を女子高生2人が横切り、橋の上では神輿を担いだ男たちと走行車が交差する。震災後の復興が進む街の過渡期の中でも人は前を向き続けている真っ直ぐなメッセージが刺>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

1.5

広角・魚眼しかレンズを選択しない姿勢が無理。(そもそも引きのショットが全部弱い)
モノクロからカラーへの転換もそれでいいのか…?

意義深い映画風で語っているのにラストが露悪的なのも残念。意義を突き詰
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ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

3.8

俯瞰のベッドシーンがマジでどこにカメラ置いてるのかわからない。まぐわう2人と明滅するマルボケが同居する異様なショット
廊下の監視カメラ映像から居間までのワンショットにも震える。

世紀末を象徴する色彩
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.5

フランケンシュタインと対面したときのアナ・トレント顎の震えと白い息がガチすぎる

黄色い照明がふつくしい

コードギアス 反逆のルルーシュII 叛道(はんどう)(2017年製作の映画)

3.5

さよなら、ユフィ。たぶん、初恋だった

ルルが記憶喪失になってからスザク視点で物語が進むの構成の妙って感じする

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

フレーム内フレームの功績は言わずもがな、フレーム外で起きる不幸を徹底して描いていて良い。(家が破壊されることは主人公2人にとってはさほど不幸ではない)

ラストカットで不吉さを予感させるデットスペース
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.5

照明の功績がでかい。全曲おもしろいしマジで最高

カメラマンの存在を全く感じなかったのに驚く

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

タイトルインでブチあがった。日常で自分も何度か目にしたはずの光景なのに、何故ここまで新鮮に見えるのだろうか…
あと三宅唱同様に厚着をする女性が好きなので、今作も冬映画でノレた。

死者の肉声に想いを馳
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.5

ベッドの下に隠れてボイコットするも、2階にいる父に見破られて静かに杖を床にノックされるショットで号泣。『わが谷は緑なりき』、『EUREKA』同様に言語ではなくノック音と振動で人間は意思を汲み取れる…が>>続きを読む

夢見通りの人々(1989年製作の映画)

4.0

南果歩かわゆす〜。無邪気さ残る成人女性ってのが森崎ヒロイン感あってかわゆす〜

商店街の心温まる人情喜劇かと思いきや、若者が次々と商店街から離れていく悲劇の連続!それでもシニカルな笑いは忘れない精神に
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

3.5

銃撃戦のカット割うますぎる…
トム・ウェイツの「Ruby’s Arms」がめちゃくちゃかっこいい… ゴダール映画の音楽で1番痺れた

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

序盤で同じ釜の飯を食べあったジコ坊がラスボスなの、あまりにも少年漫画を理解ってる展開でワロタ。しかもジコ坊がめっちゃ強いのも滾る!
アシタカとサンが抱き合う後ろで水柱が立つ情感も劇映画として満点

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雲のように風のように(1990年製作の映画)

3.0

キャラクターの豊かさと衣装デザイン・彩色がとにかく良い。前半の大学編は最高なのだが、尺の都合もあり後半がどうしても盛り上がらない…

高畑淳子の真の通った声がかっこえええ

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