今はなき渋谷シネアミューズで企画されたカサヴェテスの回顧上映、このとき初めて『ハズバンズ』『ミニー&モスコウィッツ』も観た。すごい良い企画だった。『愛の奇跡』もこのとき初めて観た。原題のA Child is Waitingの直訳でよかったのに凡百の邦題をつけたのは、軽度の知的障害児の物語を演出するためなのだろう。そういうお涙頂戴なつくりでは勿論無かった。カサヴェテスなので。 この頃はアメリカの障害児教育もまだインテグレートの方向でコロニー入所も積極的に行われていただろうか、当時是とされていた教育や福祉によって子どもを施設入所させられる物語だったと思う。まだハリウッド資本の作品なのでキャストが豪華だが正直あまり覚えていない。