ひげしゃちょー

パニック・ルームのひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

パニック・ルーム(2002年製作の映画)
3.4
今までに観たフィンチャー作品の中では至って普通。 よかったのはフィンチャーらしく緑がかった色彩とサスペンスフルなカメラワークとフォレスト・ウィテカーの演技。 個人的に動きの少ない密室劇というのがそれほど好きじゃないと言うのもあるが、『狼たちの午後』や『レザボア・ドッグス』のように会話のやり取りが楽しく登場人物の人となりが浮き彫りにされるわけでもなく、なによりもスピード感に乏しい。 3人組の空き巣が押し入ったら人が住んでて、パニック・ルームに籠城した親子をなんとか部屋から出して金を頂こうとするというような新鮮味のない話なのだから、荒削りでも90分ぐらいに縮めてテンポよく強引に展開させた方がよかったように思う。