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ファンタスティック Mr.FOXのYのレビュー・感想・評価

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)
4.1
観はじめてから気づいたのだが、まさか2作連続でジョージ・クルーニーとはっ(笑)しかし!こっちのジョージ・クルーニーは声の出演だが、主人公のイメージにぴったりのあまくキザな声でニトロ噴射したように映画に勢いを与えていました。

そう、ウェス・アンダーソン監督。この方の「ダージリン急行」を鑑賞してから、もういいやって思っておりました。当時は私も一応、美術系であったのですが…(学校通っていたか、社会人一年目かは忘れた)あの内容、オフビートすぎる感じ。絵作りは、どう!オシャレでしょう!!!的な。いかにもアート系、デザイン系、美容系で話題になりますよ〜って。実際にそうであったし、なんとも言えない、ファンタスティックな、ねらってないですよ〜的な雰囲気出しつつがっつりねらってるのになんだか嫌悪感を覚えて…(笑)

(前置きが長くなってしまったが、)しかし!この作品は素晴らしい!実写じゃなくストップモーションのアニメにすることで、もうねらってます!って潔さがありました。内容も理解しやすくなっていたし、オフビートな笑いも心地よくマッチしてました。なんだか授業で観た昔のチェコアニメ的な雰囲気もありましたが、それよりは大衆向けで、尺もちょうどよく最後まで飽きることなく、たまにニヤニヤしながら楽しめました。鑑賞後、独特の浮遊感は残りますが、それはアニメであったことでファンタスティックな世界を許容しやすくなっているので心地よいものになってます。いや、この手の映画を肯定的に観られるようになったのは一度ドロップアウトして歳をとったのも一因かなぁ…。んー、でも素直に楽しめました!アニメもCG全盛のこの時代にこの手法だといつ観ても新鮮な目で観られるかもしれませんね。楽しかった!

意識的に避けてたけど、気が向いたらグランド・ブダペスト・ホテルも観てみようかなっ。って思えるくらい良いアニメ映画でした。

また余談。ズートピアでもそうだったけど、やっぱりキツネは狡猾、ズルくてとても賢いっていうイメージは世界共通なんですねー。かっこいいし。日本では神様でもあるし。今も昔もキツネってとっても魅力的な存在なんですねぇ。ルールルルルー
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