「clash」
1. 人は常に衝突している。
パトカーは白と黒。しかし人間の白と黒、善と悪の本質は何を持ってしても分かり得ない。
2. あと少し話をしていれば。あと少し向き合えば、あと少し諦観を捨て切れれば。あと少し聞き入れれば。
その「あと少し」ができなくなった私たち。透明を纏うことがわからなくなった大人たちの群像劇。
「お前は俺だけじゃなくお前自身も貶めている」
3. 劇中は「誰もが他人を理解しえない」という絶望的なプロットが支配する。その中に描かれるエゴで気まぐれな思いやりが、より絶望を助長する。
キレイな残酷映画
1.人は常に衝突している。
総評
単純に「肌の色の映画」としては見ることのできない、人間が普遍的に持つ偏った表面上の理解を感じた。「白と黒の映画」ではなく「人と人」の映画だ。
ボブは虚な眼差しで何を見ていたのだろうか。