『クラッシュ』（2005）
原題：Crash
黒人刑事グラハムと同僚で恋人のリアは、追突事故に巻き込まれる。その前日、ペルシャ系の雑貨店主ファハドは護身用の銃を買おうとするが、銃砲店で不当な扱いを受ける。白人の地方検事リックと妻ジーンは若い黒人男性2人組に車を強奪され、ジーンはマイノリティに対し差別的な態度をとるように。白人警官ライアンは黒人のテレビディレクター・キャメロンとその妻が乗る車を強制的に停止させ、屈辱的な尋問を行う。ライアンの相棒トムはその行為に嫌悪感を抱くが……。(映画.comより引用)
「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本のポール・ハギスが監督。賞としてはミリオンダラーの時は直接取っていませんが、2年連続でアカデミー作品賞に関わっていることはすごいですよね。
そして、2000年代でアカデミーの系統も変わってきたと思っています。特にこの年は「ブロークバック・マウンテン」もノミネートされた年であり、世間の風向き自体が変化したように思います。そういう論文があったら英語でも読みたいなぁ。興味があります。
交通事故で始まり終わるが、それ自体がメインなのではなく、多様なバッググラウンドを抱える人々の軋轢を描いた作品。
多民族国家のアメリカならではの描き方であり、主人公を定めてないのもその影響があるかと思う。各人の交差含めて名作。
2024-174
