かなり人間性を感じられる一本。
ほぼ最初から回想手法でそれぞれの物語の人物が登場する。砕けたストーリーかつ、あまりにも多い登場人物を区別、覚えるのに大変だったが、これらの人物は繋がっているのなんとなく想像していた。「アモーレス・ペロス」みたいに。でもこの先何が起きるか全くイメージできず、常に"誰かが銃をうつ、誰かが殺される…"と怯えながら鑑賞。私的には緊張感MAXだった。
アメリカの人種差別をメインにした話だけど、重くはなく、「人間は単なる善き人/悪者だと言い切れない」ことを伝えたかったんだろう。少なくとも私はそう感じていた。
下劣な人や悪党でも、良いことはする。
普通の人間は怒りや絶望の頂点に立つと、銃に向けられても怖がらず、狂っていく。
気の毒な人は憎々しい行動にでる。
正義感溢れる人好しだって、カッとなって犯罪者になる…
全てがリアル。リアルな現実、リアルな感情、リアルな人間性を味わせてくれた。
よくできている作品でもう一回は観たい。
最後に、アモーレス・ペロス、お勧め