「人々はたいてい車の中にいる。でも触れあいたいのさ。ぶつかりあって何かを実感したいんだ」
ぶつかりあって初めて人種のわだかまりを越える。赦して、認めて、感謝する。この映画が伝えたいのはそういうことだと思います。
よく練られた脚本で、ところどころドーンと心に響くシーンが散りばめられていて、最後まで興味が途切れません。
でも、何かうまくまとまりすぎていて、それぞれのエピソードもいかにも作り話っぽくて、狙いが透けて見える感じなんですよね。
だからストンと落ちない。
「でもまだ怒ってる。それで気がついたの。毎朝がこうなのよ。なぜだかいつも腹を立ててる。理由は分からないの」