ねこげ

クラッシュのねこげのレビュー・感想・評価

クラッシュ(2004年製作の映画)
4.8
すごい映画だった。差別がテーマの映画は色々見たけど、この映画は「差別はよくないからやめましょう」とかじゃない。正義も悪も存在しない、とてもリアルな話。
差別は、誰が誰をとかじゃなく、ずっと前から人間の根本にあり続けていて、全然特別なものじゃなく、ひどく日常的な些細なことの中に潜む、呪いのようなものなんだと感じた。
登場人物全てが主人公で、張り巡らされた伏線も素晴らしかった。一度では理解できなかったところもあって、見終わった後もう一度見た。エンディングの音楽もとても良かった。
最後まで見てから聞いた、冒頭の「わたしたちは本当は触れ合いたいんだ」というセリフに深いやるせなさと小さな希望を感じた。
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